キッティングとは
前回は「キッティングとは」について掲載しました。
今回はキッティング作業は何が大変なのかについて、実際に作業した経験からお伝えします。
キッティング作業は何が大変か
キッティングには様々な作業があることと、設定の台数が一度に大量に発生する場合
作業時間がかかりとても大変です。
まず、1台のパソコンをキッティングする流れはこんな感じです
- パソコンを箱から出す
- 電源など配線を行う
- 電源を入れる
- 初期設定作業を行う(Windows10などのOS初期設定)
- WindowsOSを最新までアップデートする(←ひたすら待って、再起動繰り返す)
- プリンターや周辺機器などのドライバー設定やアップデート
- ソフトやアプリのインストールと細かな設定作業
- 設定項目の確認作業、その他動作確認作業
- 管理シールを作成、パソコンに貼付
- パソコンの情報(IPアドレスやPC名、Macアドレスなど)を台帳に入力
- 利用者に納品(状況によっては既存PCからのデータ移行作業の支援なども)
設定画面を開いては、利用者ごとの設定をしたり、会社ルールの設定をしたりの設定作業と、
アップデート作業による待ちの時間や再起動のためにポチ、ポチと、マウスをクリックしての作業です。
設定表や手順書、チェックシートなどを使いながら、ひたすらパソコンに向かいながら、行います。1つ1つは単純な作業ではありますが、設定漏れや設定ミスがおこる可能性もあります。
設定作業の項目数やインストールするソフトウエアの数にもよりますが、1台のパソコンのキッティングを全て手作業で行うと、半日~多ければ1日かかる場合もあります。
効率的に行うには、複数台並べて同時進行することも可能でしょう。ただ、手作業で行う場合はミスや漏れなどのリスクは残ります。
キッティング作業は誰がやるのか
キッティング作業は、会社のパソコンを管理しているシステム部門担当者だったり、会社によっては総務などの管理部門の方が行うケースがあると思います。
システム部門担当者は、キッティング作業だけをしているわけではありません。
各部門で利用しているパソコンの不具合対応やセキュリティの監視、ネットワークやサーバの保守、運用など、日々私たちが通常に当たり前に利用できているパソコンやインターネットなどの環境を維持管理するという、とても重要な業務があります。まさに、会社の中では縁の下の力持ち的な存在です。
最近では企業を狙った標的型メールの攻撃や不正アクセスが急増しています。
(参考資料:総務省情報通信白書R2年版/安全なインターネット利用に向けた課題)
システム部門担当者はこれらの脅威に対する対策などを講じることがとても重要になります。こうした業務の一方でキッティング作業にも日々追われています。そのため、キッティングはどちらかというと、時間をかけずに効率的に済ませたい業務だといえます。
次回は「大量キッティングの方法」についてご紹介します