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Openライセンスの購入について
企業向けPCでは、Officeはプレインストールやパッケージではなくライセンス購入をしているケースが多いのではないでしょうか。
Openライセンスの販売が2021年12月で終了となります。
Openライセンス終了後は?購入はどうなる?
2022年以降は、Software in CSPまたはOpenValue/OpenValueSubscriptionプログラムで購入が可能となります。
Microsoft CSPとは
Microsoftが提供しているアプリやサービスを販売管理するためのクラウドの仕組みです。
サブスク型であるMicrosoft365(Office365)やAzureの購入だけではなく、Office永続ライセンスについても購入することができます。
また、Openライセンスは新規購入する際は、3ライセンス以上購入する必要がありましたが、CSPでは1ライセンスから購入が可能です。
納品形式も変わります。
Openライセンスはライセンス購入手続きが完了すると、ボリュームライセンスサービスセンター(VLSC)にサインインしてプロダクトキーやインストールソフトウエアをダウンロードしましたが、CSPの場合は、Microsoft365AdminCenter(Microsoft365管理センター)で組織・ユーザーの管理やサブスクの管理が可能となります。
<参考URL>
Microsoft365管理センター
Officeバージョンとサポート期限は?
Officeのサポート期限は購入のタイミングにかかわってきますので、PC調達担当者にとっては重要になってくると思います。
現在最新のバージョンはOffice2019です。
また、現在サポートが有効になっているOfficeバージョンは以下の通りです
バージョン | 延長サポート期限 |
Office2019 | 2025/10/14 |
Office2016 | 2025/10/14 |
Office2013 | 2023/04/11 |
Office2010より以前のバージョンは既にサポート期限が終了しています。
<参考URL>
Microsoft製品、サービスのライフサイクル検索はこちら
Officeにはサポート期限があります
Officeの新バージョン2021
Officeの新バージョンは「Office2021」であり、2021年中にリリース予定となっています。今まで通り1回限りの購入モデルで5年間のサポートがついています。
<参考URL>
コンシューマーと小規模ビジネスのための Office 2021
Openライセンス値上げでCSP購入を推奨
2021年12月まで今までどおり購入できるのであれば、購入方法を変えなくてもいいか。と思いがちですが、マイクロソフトとしてはCSPへ移行をすすめたい向きがあるようです。
2021年2月18日にマイクロソフトが発表したブログには、「Office Professional Plus、Office Standard、および個々のアプリの価格は一般提供開始時に最大 10% 引き上げとなる予定です。」との記載があります。CSPの価格が変わるという記載は見当たりません。
2021年8月時点では価格改定はありませんが、この先値上げとなることがわかります。
つまり、Openライセンス販売を一日も早く終息し、CSP販売に一本化したいことの現われでしょう。
<参考URL>
Microsoft365ブログ(近日開始予定の Microsoft Office LTSC 商用プレビューについて)
まとめ
2022年以降に購入する場合は、CSPからしか購入することはできませんが、年末までに購入予定の場合は、どちらでも関係ないと考えている方も多いと思います。もちろんどちらからも購入は可能ですが、価格が変わるのであれば、CSPから購入したほうがお得、ということになりそうです。
ここまで当たり前のように利用しているOfficeからはもう離れることはできませんから、永続ライセンスがいつまであるのか、いずれは全てサブスクになってしまうのかも含めて、気になるところではあります。
ですが、徐々に利用者の選択権は狭まっているように思います。マイクロソフトの戦略に身を委ねるしかないのが実情です。