アプリの開発、プログラミングといえば、専門的なIT技術者が行うもの。という今までの常識から、AIの民主化・開発の民主化というキーワードを最近実感しています。
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AIの民主化・開発の民主化。ローコード、ノーコードとは
ノーコード、ローコードはプログラミング言語の知識がない人でも、最小限もしくはコード不要で、アプリやWebサイトなどを構築できるツールです。
とはいえ、ローコード、ノーコードの仕組みってよくよく考えると以前からあったような気がします。一番身近なところで言うと、Excelのマクロ機能ではないでしょうか。
最近のローコード、ノーコードというと、ビジュアル的に使いやすく、ブロックや部品が揃っていて組み合わせる、組み立てることで簡単に作れるものが多いのではないでしょうか。
マウスでドラッグ&ドロップすると作れてしまう。本当に驚きです。
ローコード、ノーコードのメリット
- 開発工数の削減
- 開発コストを抑えることができる
- 専門的な技術者でなくても開発できる
最大のメリットは、開発工数、開発時間が大幅に短縮できることではないでしょうか。
コードを記述する時間だけではなく、手作業が減る分、バグやバグ修正の時間も減ることでしょう。
今までは何かシステムを開発する、サイトを作るとなると技術者による設計から開発、検証までの時間と費用がかかっていましたが、そもそも技術者に依頼せずとも内製化でてきてしまったり、外部に委託するにしても工数が削減される分、開発コストを抑えることが可能になります。開発コストを別の用途に使うこともできるでしょう。
ローコード、ノーコードのデメリット
技術者に依頼しなくても、誰でも気軽にできる。というメリットがある反面、個別に好き勝手にアプリやシステムができてしまうということもあります。知らない間にいろんなアプリが乱立している、なんてこともあるかもしれません。
ローコード、ノーコードのサービスやツールは、保守サポートやサービス停止のリスクなどもどう考えるかです。費用が掛かっていない分サポートデスクがなかったり、メールのみということもありますし、サービスが突然停止ということも考えられます。
また、システムを連携したり、トータル的に管理する、大規模なシステムをつくるという場合は、もちろん向いていないでしょう。
企業のローコード、ノーコード導入状況
IDC Japan株式会社によるローコード、ノーコードプラットフォーム動向調査によると、国内企業485社の調査結果は以下の通りです。
- ローコード/ノーコードプラットフォームを導入している企業は37.7%
- 導入に向けて実装/検証を行っている企業は12.8%
- 導入する計画のある企業は8.2%
実に7割以上がローコード、ノーコードを導入、検討しているということになります。
<参考URL>
国内企業におけるローコード/ノーコードプラットフォームの導入状況に関する最新調査結果を発表
まとめ
ローコード、ノーコードのメリットはとても魅力的ではあります。
誰でも簡単にはできそうですが、誰でもできるから技術者が不要ということにはなりません。
専門的な技術者がこれらの仕組みをうまく活用して開発したり、管理することでより精度が高くスマートな開発ができたり、ローコードやノーコードとフルコードを組み合わせることで複雑な仕組みや大規模なシステム開発も可能になるのではないでしょうか。
私自身が最近面白いなと感じたノーコードの仕組みはcanvaやStudioになります。
ネットショップもBaseやShopifyなどはまさに誰でもサイト構築が簡単にできる仕組みで、ECサイトの構築や仕組みに要していた時間と費用がほぼ0円という、常識が覆される、パラダイムシフトを実感しました。
またzapireを使って様々なツールを連携、自動化すれば、ツールの組み合わせによる拡張性が
広がります。
誰でもできるかもしれませんが、道具の種類と組み合わる技術を持つことで、武器がどんどん増えていくような感じがします。技術だけではなく情報収集力や想像力も必要だと感じました。
自分自身の持っている知識や技術も日々アップデートしなければと感じる今日この頃です。
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