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Windows10PCクローニング事前準備
前回は、Windows10パソコンをクローニングする際の事前準備と注意点についてふれました。
クローニングでキッティングした結果としては、大量コピー、一括展開ができるというメリットも多いですが、事前準備だけでもちょっとハードルが高いなという印象ではないでしょうか。
<事前準備>
・WindowsOSのライセンスメディアの準備
・マスターPCの作成
さて、ここから先は更なるテクニックを要します。
Sysprepを実行して一般化する
<Sysprepとは>
Sysprepとは、System Preparation Utilityのことで、システムの準備ツールのことになります。
参考URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/Sysprep
<Sysprepしなければならない理由>
マスターPCを作成して、一斉展開、大量コピーする場合に、SysprepせずにマスターPCの情報をそのままコピーしてしまうと、マスターPC固有の情報を大量にコピーしてしまうからです。
各パソコンごとに固有の情報は、展開前にマスターPCから削除した状態にしたうえで、展開させます。
この固有の情報がない状態にすることを一般化といいます。
<Sysprepで削除する固有情報の例>
- コンピュータ名
- セキュリティ識別子(SID)
- ドライバキャッシュ
マスターイメージの抽出
クローニングツール(Ghostなどの有料ツール)やWindowsの展開サービス(Windows Deployment Service)などを使って、マスターイメージを抽出します。
一括展開するためには、上記のような仕組みをサーバーに準備することで、ネットワーク経由で一斉展開が可能になります。
マスターイメージをサーバに登録したら、展開の準備をすすめます。
パソコンの準備(コピー先)
ネットワーク経由で一斉展開する場合は、サーバとネットワーク環境を用意します。
次に各パソコンを開梱、配線したら、まず最初に、BIOSでネットワークブートの設定を行います。
マスターイメージをネットワークで展開するためには、コピーするためのブートプログラムが実行できるように準備しておきましょう。
クローニング実行
クローニングツールやWindows展開ツールを使って一斉展開を実行します。
コピー元のPCで順次、サーバー側のツールを実行することで、自動展開されます。
個別の設定作業
マスターイメージはすべてに共通の情報を展開することができますが、個別に異なった設定がある場合は、その後手作業でのキッティングが必要になります。
ソフトウエアの追加やPC名の設定やIPアドレスの登録などになります。個別で異なった作業が増える分、手作業の手間もミスが増える可能性もあります。
まとめ
クローニングを使ったパソコンキッティングは、マスターさえ上手く作れれば、後は展開だけだから楽になるというわけでもありません。
クローニング実行後の個別設定作業も、1つ1つは単純な作業ですが、結構手間になります。
そのため、どこまでマスター化するのかということもですが、個別設定作業をどうやって効率的にするかということもとても重要なポイントになります。
私たちのキッティングサービスでは、この個別設定作業を極力減らすための仕組みをもっています。
PC名やIPアドレスなど、間違えてはいけない作業だけど、間違えやすい作業についても自動展開できるようにしていますので、お気軽にお問合せください。
以上がクローニングを使ったWindows10のキッティング作業の流れです。
最後まで、根気よく読んでくださって、ありがとうございます(^^)/
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