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みずほ銀行、システム担当者6割削減
みずほ銀行で度々発生しているシステム障害について、みずほフィナンシャルグループが基幹システムの開発などを担当する人員を全面稼働後に6割削減していたことが判明しました。
基幹システムの稼働に伴い、3年間で1143人だった担当者が491人になったとのこと。
システムに習熟した人員を削減したことが障害の多発に影響した可能性もあるという記事を目にしました。
<参考URL>
システム担当者を6割削減 2021/8/31
みずほ、システム担当者3年間で6割削減 ブラックボックス化進む 2021/9/1
システム化することで組織の見直しをすることはあると思いますが、属人化・マニュアルの漏れなどにより、ノウハウや技術が引き継がれなかった可能性が指摘されています。
みずほ銀行の記事を読んで、Dell株式会社 清水博氏著「ひとり情シス」を改めて読み返してみました。
情シス担当者の現状
Dell株式会社が2017年に行った中堅企業を対象としたIT動向調査アンケートを元に執筆された清水博氏の「ひとり情シス」が話題となりましたが、発行から4年経過した現在、改善されるどころかリソース不足の傾向は強くなったような気がします。
情報システム担当者の業務というと、障害対応や問合せ対応など、突発的に緊急性が高いものから、PC操作やExcelのお問い合わせなど利用者のお困りごと相談のようなものなど多岐にわたり、時間に追われてしまったり、予定が立てづらかったりすることで、残業が増えることもあるのではないでしょうか。
また、情シス担当メンバーの人数が少なければ、相談したり分担したりすることもできずに、悩みが増すばかりです。
情シス担当の業務解決方法
「ひとり情シス」の中で紹介されている解決方法として印象的だった記事が「徹底的に自動化されたソリューションを追求する」でした。
- トラブルが発生しにくい仕組み
- ユーザーにより自己解決する仕組み
- 発生しても迅速に対応できる仕組み
トラブルが発生しにくい仕組み
情報システム担当者が一番負担になっているPCのキッティング、クローニングを外部に委託できる状態にし、リソース逼迫において業務負荷の高い日常業務や突発的作業は、予算を鑑みて外部委託という選択肢を持つことが可能となると言っています。見える化、可視化も対策の一つです。
また、自動故障通知ツール、ログ情報自動収集などサポートプロセスの工夫により、対策が可能となることも伝えています。
ユーザーにより自己解決する仕組み
利用者からのお問合せ対応の解決策になります。wikiサイトの提供やIT教育などが考えられますが「ちょっとした」質問やお問合せも、積み重ねると膨大な時間になりますから、できるだけ減らせる仕組みが必要です。
発生しても迅速に対応できる仕組み
システム環境などリスク回避の施策になりますが、費用をどこまでかけるのかの判断も重要です。
<参考文献>
「ひとり情シス」著書:清水博 発行所:東洋経済新報社
まとめ
売上を持たない部署だから、なかなか予算確保が難しいと考えがちですが、何を選択し、何をコアとするのかを踏まえたうえで、外部委託やアウトソースを行うための選択肢を持つことは、負担軽減・リソース不足を考えると、費用対効果としてはとても大きいのではと感じました。
利用者、ユーザー育成などは容易ではありませんが、結果としてITリテラシーの向上、セキュリティ向上につながり、負担軽減として有効な対策だと感じました。
とここまで書いてはみたものの容易ではありませんし、簡単に解決できるなら「ひとり情シス」という言葉も定着していないでしょう。
ただ、考え方や見方を変えることで脱属人化、負担軽減も現実のものとしてとらえられるのではないでしょうか。
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