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Windows10サポート終了2025年10月。国内Windows11OSシェア率は44.03%。PC入替はキッティングやデータ移行が課題
Windows10サポート終了は2025年10月14日。1年を切っており、徐々にWindows11への移行も進んでいます。
statcounterのOS別シェアレポートによると、日本国内のWindows11のシェア率は、2024年4月時点では37.7%でしたが、最新のデータをみると44.03%と半数近くまで入替が進んでいることが分かります。Windows10のシェア率は53.81%とまだ半数以上はWindows10であることがわかります
<参考URL>
Desktop Windows Version Market Share Japan 2024年1月から12月
Windows11へのPC入替。課題はキッティング方法
今までもOSサポート期限によるPC入替の波は幾度となく押し寄せており、そのたびに情シス担当者は日々の運用の傍ら入替に追われていたのではないでしょうか。
勿論、培った技術やノウハウを駆使して、マスタPCを作成してクローニング展開したり、少しでも効率的に進められるようbatファイルなどを作って実行したり、あるいは手作業についてはアウトソースして土日や夜間に入替を実施するなど、あらゆる手段でPC入替を乗り越えてきていると思います。
最近、PCキッティングに関して、
「自分がやってきたキッティングに関する業務を次の世代に引き継がせたくない。」という声をよく耳にします。
確かにマスタ作成やSysprepエラー対応は積み重ねてきた経験とノウハウが詰まったもので、玄人技術なのですが、一方で、キッティング自体が作業であり、本来注力すべき業務にシフトしたいけどキッティングに追われてしまいできなかったり…。蓄積された技術ではあるが、これを次の世代の人にはやらせたくない、もっと別のことの技術やノウハウを学んで欲しいというご意見をききます。
また、様々な働き方が増えたことでパソコンが多様化しており、マスタ作成が追いつかない現状もあります。
ノートPC、タブレットPC、デスクPCだけでなくメーカーの機種変更も年に4回あります。
複数機種あるということは機種ごとにマスタを管理する必要があり、もうやっていられないといったところではないでしょうか。
ではマスタ作成を辞めて、よく聞かれるDXといったキーワードで解決しようとすると
AutoPilotでの展開が考えられます。が、実際のところAutoPilotでの展開もまだまだハードルが高いように思います。
環境や費用が追いつかない。結局、管理担当者が必要になる。ということはマスタを辞めても属人化することは変わりない。このような理由から、AutoPilotをあきらめるケースも多いようです。
もう1つの課題はデータ移行
これも最近よく耳にするのですが、PC入替と共に旧PCからドキュメントやOutlookのpstファイルやChromeやEdgeのブックマークを移行することも含めて、情シス担当者が実施しているケースが意外と多いように感じます
データ移行こそ、漏れがあっては一大事です。
手作業でやると人件費が相当かかりますし、挙句に抜けていて移行できていなかったとか、移行するデータ量は様々なので、時間が読めなかったりします。
まとめ
PCキッティングとデータ移行について「効率的に抜け漏れなく、誰がやっても同じ品質が担保できる」そんな仕組みがあれば、情シス担当者のDX化や業務効率化に繋がり、本来やるべき業務にシフトすることも現実となります。
Windows10サポート期限まで1年弱。どうか情シス担当者の皆様が笑顔で、Window11への入替が完了することをお祈りいたします
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